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特発性正常圧水頭症を「ハキム病」に 名古屋市大等研究Gが名称変更を提案 国際的認知度向上へ

国際水頭症学会の中で組織された名古屋市立大学を含む名称変更の研究グループは、特発性正常圧水頭症(iNPH)の名称について新たに「ハキム病」に変更することを提案した。国際的な認知度を高めて患者を減らしたい考えだ。

水頭症とは頭に水が溜まることで症状をきたす病気。75歳前後で歩行・バランス障害、物忘れ、尿失禁の症状が進行して介護が必要になる。iNPHは、高齢者人口の約1%に潜む病気であり、早期発見は健康寿命の延伸につながる。

研究グループは大人の慢性水頭症の名称に関連した48の異なる病名を整理して、7つの分類を定義。iNPHをハキム病に変更することを提言している。

研究グループは「特発性正常圧水頭症をハキム病と名称を改めることで、アルツハイマー病やパーキンソン病と同等なレベルまで国際的な認知度を高め、症状が重症化するまで発見されない患者を減らすことに貢献したい」と意図を述べている。