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ゼンマイとシロヤマゼンマイ 大阪公大教授らが自然雑種を発見 短命の可能性指摘

大阪公立大学の名波哲教授と北海道大学の山田敏弘教授のグループは、北海道から奄美大島まで生息する「ゼンマイ」と生息域は伊豆半島が北限の「シロヤマゼンマイ」の自然雑種を宮崎県で発見した。極めて短命である可能性が高いため、新たに命名はしていない。

人工的にゼンマイとシロヤマゼンマイを交配し、その特徴を基にそれらが発生している場所を調査した。その結果、同県で発芽後数カ月以内と見られる雑種を発見。1年以上の個体は見つからなかった。これにより、自然環境では早い時期に枯れてしまう可能性が指摘されている。

山田教授は「新種形成の仕組みを解明できれば新しい作物の作出にもつながる可能性がある」と期待を寄せている。