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原子核が得意な量子ガス状態になる 関東学院大などの国際共同研究Gが〝予言〟 低密度領域の状態方程式に貢献

関東学院大学の船木靖郎准教授や中国の復旦大学のボウ・ジョウ教授らの国際共同研究グループは、原子核が特異な量子ガス状態になることを理論的に予言した。原子核物質における低密度領域の状態方程式に対する知見の深化にも貢献しそうだ。

研究グループは最先端の理論模型「東崎-堀内-シュック-レプケ (THSR)模型」を使って数値シミュレーションを行った。これにより、アルファクラスターが最低エネルギー軌道を占有してボーズ・アインシュタイン凝縮した状態となっていることを突き止めている。

研究グループは「これは原子核においてアルファ凝縮状態が普遍的に存在することを強く示唆しており、原子核物質の存在形態に対する認識を大いに深めるもの」と説明している。