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太陽光と酸素から廃棄物なしで過酸を合成 阪大研究Gが世界初発見

大阪大学の滝澤忍准教授と静岡理工科大学の桐原正之教授の研究グループは、安価な市販のアルデヒド化合物を原料に、太陽光と酸素から過酸を合成することに世界で初めて成功した。廃棄物を排出しない環境調和型でテーラーメイドな過酸合成新法として期待されている。

研究では、「アルデヒドの自動酸化を鍵とする効率的な過酸発生方法の開発」と「過剰酸化による副反応抑制の2つの条件を満たす有機合成反応条件の探索」を行った。

その結果、1つ目の課題については酸素雰囲気化、太陽光を照射することで効率的に過酸を合成できることを見いだしている。また、2つ目に関して反応中に同時に起こる反応の速度を見積理解する必要があるとした。その速さは数理モデル解析によって突き止めている。

研究グループは、光フロー合成による安全かつ大量供給とその応用研究を始めている。