中央大学と国立情報学研究所(NII)の研究チームは、同大が開発した「多機能な光-電磁波撮像デバイス・システム」とNIIの3次元立体的に構造を復元する技術を有機的に組み合わせて検査物の内部材質と構造を確実に推定する新たな検査技術を創出した。工業や日用品の流通において高再現度の品質管理につながりそうだ。
研究では、先端ナノ材料「カーボンナノチューブ(CNT)」をセンサーに用いた材質同定型デバイス・システムに対して、影から外観を推定するNIIの構造復元手法を導入することで、品質評価の分野にブレークスルーをもたらす新たな非破壊検査技術を生み出した。
今後について研究チームは、「視点数拡張による実際の工業・日用品の非破壊検査試験」、「CNTセンサーのカメラ実装によるリアルタイムシステム化」、「撮像情報の高度化による検査機能の拡充」に取り組むという。