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高齢者の死亡リスクが最も低くなる体格は? 早大など4機関が世界初報告「脂肪リスクの低いBMIはフレイルの有無で異なる」 

早稲田大学など4機関からなる研究グループは、地域に在住する日本人高齢者を対象に体格の指標「BMI」と死亡との関係を検討。高齢者のフレイルの有無によって、死亡リスクが最も低くなる最適なBMIが異なることを世界で初めて報告した。

高齢者は中年者よりもBMIが高いことで死亡リスクが低くなると考えられている。そのため、寿命を延ばすために高齢者の最適な体格を評価することが重要だ。だが、日本人高齢者のBMIと死の関連が、フレイルの有無によって異なるかどうかは不明であった。

研究グループは調査プログラム「京都亀岡スタディ」に参加した1万912人のデータを使用。5.3 年間の追跡調査を行い、死亡の発生状況を確認した。追跡期間中に1352人が亡くなっていた。

調査によると、高齢者全体のフレイル該当割合は43.7%。普通体重であるBMIが21.5~24.9 kg/m² の人と比較して、BMIが18.5 kg/m²より低い人は、フレイル及びそうでない高齢者どちらにおいても生存率が有意に低いことが示された。

フレイルまたはそうでない高齢者どちらにおいてもBMIが25.0 kg/m²以上の人は死亡リスクが低いが、「BMI21.5~24.9 kg/m² 」のフレイルでない人と比較して、BMIが25.0 kg/m²以下のフレイルの者は生存率が有意に低いことが示された。

また、フレイルの高齢者はBMIが高ければ高いほど死亡リスクが大きく下がると分かった。一方、フレイルでない高齢者では、BMIが23.0~24.0 kg/m² で最も死亡リスクが低い値になることが判明している。

早稲田大学の渡邉大輝助教は「フレイルの有無によって目標とするBM が異なることを示した我々のデータは、よりきめ細かい食事・栄養指導や健康政策の立案に役立つエビデンスだ」と評価している、