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エジプトのサッカラ遺跡で 金沢大調査隊が複数の墓を発見 約3000年間分がある可能性

金沢大学の河合望教授を隊長とするエジプト観光考古省の合同調査隊は、エジプト有数の墓地であるサッカラ遺跡の北部で5つの時代の複数の墓を発見したと発表した。他にも数千年間分の墓が眠っている可能性もある。

調査隊は2023年8~9月の調査で、初期王朝時代第2王朝と新王国時代第18王朝初期、末期王朝時代、プトレマイオス朝時代、ローマ支配時代前期の複数の墓を発見した。

発掘区はこれまで全く考古学的発掘調査が行われてこなかった場所であり、今回の探索でサッカラ遺跡北部の東側斜面に、初期王朝時代から約3000年間のさまざまな時代の墓が埋蔵されている可能性が示されている。

調査隊は「今後の発掘調査により、サッカラ遺跡における墓地の形成と展開がさらに明らかになることが期待される」としている。

発掘現場遠景(保護用の上屋の下にカタコンベの入口がある)
カタコンベ出土のテラコッタ製像