文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
コロナ重症化リスク予測 京大研究Gが代謝産物を明らかに アミノ酸異化物が有効

京都大学などの研究グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となる「SARS-CoV-2」に感染した患者の血清を用いて、軽症のまま回復した人と重症化した人を感染初期に比較した。重症化リスクを予測する指標となる体内の代謝で生成される化合物を突き止め、感染初期のアミノ酸異化物が予測に有効としている。

研究グループは感染初期の患者83人の血清を使ってメタボローム解析を実施。アミノ酸異化物の増加のレベルとその後の重症化レベルに相関があることを明らかにした。その後、COVID-19は重症化に伴って肺炎が生じるため、マウスを用いて肺ではどのような異常が起こっているかを確認した。

その結果、後に重症化するマウスの肺では感染初期の段階で気道と血管組織細胞が異常に増殖することが分かった。これは感染初期段階において、肺組織の修繕が生じることで、全身の代謝に影響を及ぼすことを示唆している。

メタボローム解析とマウスの肺を可視化した結果から、感染初期段階でのアミノ酸異化物は後の重症化を予測するために有効な因子であると結論づけた。

研究グループは「一般的に行われている血液検査で得られる血清量で予測が可能であることから、ハイリスクな人を早いタイミングでスクリーニングし、治療介入できることが期待される」としている。