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水自身でキラリティを持つ構造を形成するのか? 東北大など4大学が未知の水「同素不混合水」を世界初発見

東北大学と北海道大学、鳥取大学、東京大学の研究グループは、結晶構造に鏡合わせの関係「キラリティ」を持つ高圧氷IIIと水の界面に液晶らしき未知の水が現れる際に生じる波模様にキラリティがあることを発見した。

「水はさまざまな構造を示すのならば、水は水自身でキラリティを持つ構造を形成するか」。この素朴な疑問に対する明確な答えはまだ得られていなかった。

研究グループは、結晶構造にキラリティを持つ高圧氷IIIと水の界面にできる未知の水の生成ダイナミクスの詳細を同様に調査することにより、氷IIIと水の界面の未知の水がキラリティを持つ液晶である可能性を示す特徴を捉えることに成功した。

これにより、氷IIIと水の界面に現れる未知の水「同素不混合水」を発見。これはキラリティを持つ液晶である可能性を世界で初めて示した。