九州⼤学の森健准教授らの研究グループは、酵⺟細胞壁から抽出した糖「マンナン」によってアレルゲンタンパク質を被ふくしたナノ粒⼦の⼤量⽣産可能な作製法を開発した。アレルギーの罹患が連続するアレルギーマーチを断ち切る可能性がある治療薬になることも期待されている。
研究グループは経⼝投与で効果を⽰すナノ粒⼦製剤の開発に成功した。これは、副作⽤が起こりにくく安全 な上に体内への吸収効率がよい。早く免疫寛容を誘導するため治療効率と効果も⾼いという。
安全性が⾼いため、これまで適⽤の難しかった重症患者のみならず、乳幼児に適⽤できる 可能性がある。研究グループは「アレルギー体質になると次々の別のアレルギーに罹患し続けるアレルギーマーチを早期に断ち切ることのできる治療薬になる可能性がある」としている。