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中央アジアの国民健康状態、ロシアよりも良好(上智大・日大共同調査)

上智大学の皆川友香准教授は、日本大学と共同で「平均余命」「健康な状態で過ごす平均余命(健康余命)」、「幸せな状態で過ごす平均余命(幸福余命)」について調査を行い、中央アジア3カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン)とロシアを比較。3カ国が国民の健康状態が良好であることを明らかにした。

皆川准教授らは3カ国とロシアの30歳以上の性別と年齢別の健康観と幸福度による有病率を評価した。それによると、良好な健康状態と回答した割合が最低だったのは、65歳以上のロシア人女性。最多は同歳以上のカザフスタン人男性であった。

また、30歳以上の男女の平均余命を比較。男性ではキルギスの43歳が最長で、ロシア39歳が最短であった。女性はキルギスが最も長く、タジキスタン44歳が一番短かった。幸福余命はキルギスが男女共に最も長く、ロシアが両性共に一番短くなっている。

皆川准教授は「各国政府には、生活習慣の改善に向けた施策や社会保障制度のさらなる拡充を通じ、国民生活の安定、そして健康状態の維持や促進を実現することが求められる」とコメントしている。