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食行動質問紙が有望ツール 大阪公立大研究Gが実証 自閉スペクトラム症児の支援開始時期の目安に

大阪公立大学の中岡和代講師らの研究グループは、ASD(自閉スペクトラム症)群とそうでない人にアンケートを実施。食生活について明らかな結果の違いが見られたと発表した。「専門家に相談するタイミングの目安となるとよい」としている。

研究グループは2019年に開発した食行動質問紙「ASD-MBQ」の予測妥当性および適切な支援開始時期の目安となる基準値を検討するため、3~6歳の子ども(ASD群128人、非ASD群128人)の保護者に質問紙を送付し、回答を検証した。

「偏食」、「不器用・マナー」、「食への関心・集中」、「口腔機能」「過食」の 5 つのカテゴリーごとの得点を分析すると、両者に差が見られたという。

研究グループは「専門家への相談のタイミングの目安となる基準値がわかると、早期支援につながるだけでなく、子どもたちや保護者、学校の先生の生活にも良い面で影響がある」と説明している。