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ナノ粒子を活用した新しいがんの治療法を JAIST准教授らが開発成功

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の都英次郎准教授らは多機能性のアミノ酸から構成されるナノ粒子を活用した新しいがん治療技術の開発に成功した。

研究では、アミノ基で終端している側の末端「N末端」を アミノ基の保護基「9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)」で保護した3種類のペプチド(Fmoc保護トリプトファン-同トリプトファン、同チロシン-同トリプトファン、同チロシン-同チロシン)と光開始剤が溶解した水溶液に紫外線を照射。

アミノ酸分子間における共有結合を介した光架橋と非共有結合を介した自己組織化現象が誘起され、約100ナノメートルの直径の球状ナノ粒子が形成されることを見いだした。合成したアミノ酸ナノ粒子は、抗がん剤が封入可能で生体透過性の高い近赤外レーザーに応答して発熱するタンニン酸-鉄複合体をナノ粒子表面にコーティングできることも明らかとなっている。

さらに、研究チームは細胞やマウスを用いた実験によって、これらの複合的な分子設計に基づいた多機能性アミノ酸ナノ粒子が効果的ながん光治療技術に応用可能であることを示している。