大阪公立大学の西野壱哉病院講師らの研究グループは、外側円板状半月板において、症状がある症例と無症状例を比較して形態的特徴を調べた。手術適応の診断や手術計画を立てることへの助けになることが期待されている。
外側円板状半月板は先天的な半月板の形態異常で、損傷しやすいとされている。中には膝痛、引っかかり感などの症状をきたし手術に至る症例があるが、症状をきたす症例と無症状の
場合の形態的な違いは明らかとなっていなかった。
調査した結果、有症状群では無症状群と比べて冠状半月板や矢状半月板のけい骨幅に対する占有率が高いことが明らかになった。さらに、半月板最厚部高も無症状群と比べて大きいことも分かっている。
西野講師は「我々が報告した画像上の特徴が、本疾患の診断、治療計画の一助となることを切に願う」と話している。