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蛍光分子の新規モジュール型設計法 東大と東工大研究Gが確立 新薬などへの応用に期待

東京大学の浦野泰照教授らと東京工業大学のグループは、タンパク質分解酵素の一群「カルボキシペプチダーゼ」を標的とした蛍光プローブの新たな分子設計法の開発に成功した。手術中のがん部位を見つける診断薬などへの応用が期待されている。

設計の難しさからカルボキシペプチダーゼに対する蛍光プローブの報告例は過去当グループで開発したものを含めても非常に限られており、特に目的に応じてその特性を柔軟に変化させられる汎用性の高い設計法はこれまで報告がなかった。

研究では、生体内で薬効を発揮するプロドラッグ技術として知られる「Protide」の特徴的な活性化機構に着目。これを応用した蛍光プローブの分子設計を行った。それはプローブ分子を4つのモジュールに分割して考えることができるデザインであり、目的に応じた蛍光プローブの開発が可能となる。

研究グループは「本研究で確立したモジュール型の分子設計法に則りプローブを開発することで、手術中にがん部位を見つけるための新規診断薬開発や、その活性を調節する薬剤の効率的なスクリーニングへの応用が期待される」としている。