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生殖機能増進のメカニズム 阪大研究Gが解明 微生物叢が環境因子の1つ

大阪大学の須山律子特任助教らの研究グループは21日、ハワイ大学の共同研究で別個体ショウジョウバエのもつ微生物叢(そう)が環境因子の1つとして雌の生殖機能を増進させることを見いだし、その分子メカニズムを明らかにしたと発表した。国際専門誌「コミュニケーションバイオロジー」で公表されている。

ショウジョウバエの生殖機能向上に関する分子経路を発見することを目指した研究では微生物叢環境下で飼育されたハエ雌の生殖幹細胞数が増加し、卵子形成が促進されることを示した。その作用は成熟卵形成の各発生段階によって制御されていることを解明している。

また微生物叢により、個体内の内分泌ホルモン量が増え、それを伝達する受容体が活性化されることによって成熟卵形成能が向上することを明らかにした。