岡山大学の澤田ななみ医員らの研究グループは、高齢者において現在歯数が多く嚥下(えんげ)機能が良好であると2 年後の栄養状態が良好であることを明らかにした。
研究グループは岡山大学病院歯科・予防歯科部門を受診した60歳以上の患者を対象に、年齢、性別、全身疾患、歯数、歯周状態、口腔機能、栄養状態、精神的健康状態および飲酒・喫煙習慣を調査した。
その結果、60歳以上の人の栄養状態について年齢の影響を受けるが、現在歯数が多く嚥下機能が良好であると2年後の栄養状態が良いことが分かった。
澤田医員は「身体の健康とお口の健康は密接な関係がある。健康な歯を残し、飲み込む力を維持するためには、定期的な歯科受診が大切だ」とコメントしている。