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独自技術で高エネ効率の光情報転送方式 近畿大が実証 消費電力削減などに貢献

近畿大学は情報通信のインフラ技術として世界で広く使われている「デジタルコヒーレント光通信⽤受信器」の復調機能を独⾃技術で拡張し、エネルギー効率が条件次第で2倍になる通信品質に優れた情報伝送を実証した。これは消費電力削減や情報格差解消につながる研究成果だ。

近畿⼤の研究チームは、同じ送信情報量に対して必要になる光波エネルギーを削減できる「光信号⽣成⽅法」を採⽤。さらに研究チームは受信器に設置する「デジタル信号プロセッサ(DSP)」に実装する受診回路を独自開発した。それにより送信機から送られた光信号を正確に復調できるようになっている。

これにより伝送する情報量を基本伝送レートから半減させた場合に、従来⽅式と同⼀の伝送条件で光波エネルギーを4分の1に削減させても、送信符号を誤って判定する「符号誤り率」が10万分の1と通信品質を維持できた。エネルギー効率が2倍になる優れた情報伝送を実証している。

研究チームは「伝送可能距離の⻑延化とエネルギー消費削減の実証実験を進める」とし「並⾏して、国際標準化仕様への採択に必要となる技術の開発を進めていく」と説明している。

(図)独⾃技術で拡張した受信器の構成と復調前後の光信号