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東大、134億光年先で輝く2つの銀河の距離を測定 短時間で多くの星が誕生 全ての理論予測を超える

東京大学の播金優一助教を中心とする研究チームは22日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の分光観測データを使い、134億光年かなたの宇宙に明るく輝く2つの銀河の正確な距離を測定することに成功したと発表した。短い時間に多くの星が誕生していることが分かっている。銀河の5つの存在は、すべての理論予測を超えた数となった。

研究チームは新たに134億光年かなたの宇宙に明るく輝く2つの銀河の正確な距離を測定することに成功した。天体の観測史上最遠方である134~135億光年かなたの宇宙では、これまでに3つの銀河が確認されていたが、その結果が理論予測と矛盾しているのか確認できていなかった。

新たに2つの銀河が確認されたことで、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡打ち上げ前に出版されたどの理論予測と比べても予想以上に銀河の数が多く、初期の宇宙では遠い時間で次々と星が誕生していることが判明した。研究グループは「初代銀河を含む宇宙初期の銀河の形成過程が、従来考えられていた理論とは異なる可能性を示している」と説明した。