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東北大×阪大×理研 世界最小の生体チオール検出プローブ「チオラス」を開発

東北大学の山越博幸助教らと大阪大学、理化学研究所(理研)からなる研究グループは、蛍光色素を用いない世界最小の生体チオール検出プローブ「チオラス」(分子量167)を開発した。これは生体チオールと結合するとラマン散乱光の波数が変化する性質を持つ。ラマンイメージングすることでチオール濃度を測定できた。

研究グループは「チオラスは、生体チオールに起因する疾病に関連する生化学的プロセスを研究に応用されることが期待される」と説明。また「今後、複数部位の生体チオール濃度を同時に測定するためのツールとして利用される可能性がある」と表現している。