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疾患の原因となる細胞間相互作用 自治医大准教授らが「見えるようにする蛍光技術」開発 がん転移に関わるたんぱく質の同定に成功

自治医科大学の口丸高弘准教授らの研究チームは、東京工業大学などと共に疾患の原因となりえる細胞同士の相互作用を媒介するたんぱく質を数千の候補分子の中から同定する新たな解析手法を開発した。

この解析手法は、sGRAPHICと名付けられた細胞外での再構成GFPによって、ある特定の細胞の近くに位置する細胞を光で標識する技術と1細胞オミクス解析を組み合わせたもの。細胞間相互作用が関与する疾患メカニズムの解析に幅広く応用が可能だ。

この技術をがんの転移過程を再現したマウスモデルに利用してたんぱく質「galectin-3」が、がん細胞と肝実質細胞の相互作用を媒介して肝転移の形成を促す可能性を見いだすことに成功した。 研究チームは「今後、様々な性質の細胞間相互作用をより簡便かつ効率的に解析するための技術開発は、疾患のメカニズムを解明する上でますます意義深い試みとなると思われる」とコメントしている。