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【麗澤大】ギャビン・バントック名誉教授寄贈の英語劇シナリオを展示 夏の図書館特別展示「シェイクスピア」

麗澤大学(千葉県柏市)で1937年から続いている「麗澤大学英語劇グループ」に50年以上携わっているギャビン・バントック名誉教授が書き下ろしたシェイクスピア作品の舞台シナリオ全35巻からなる著書『Shakespeare for Student Actors』が、同大図書館に寄贈された。寄贈に伴い、7月4日㈫に寄贈記念イベントを図書館内特設展示スペースで開催する。

「麗澤大英語劇グループ」は、同大の前身である「道徳科学専攻塾」で1937年に行われた英語会に起源を持つ伝統ある団体。英語劇では、正しい文法や発音、イントネーションが身につくだけではなく、ジェスチャーなどを加えて体全体で感情を表現するため、教科書だけでは学べない本物の英語力を磨くことができる。

ギャビン・バントック名誉教授は、この英語劇グループや卒業生劇団「FESTE」などで日本人の英語劇の演出に関わり続け、シェイクスピア作品については、全作を舞台演出してきた。

その際、全ての戯曲の翻案も行い、作品を象徴する有名なセリフを除いて現代的な表現にあらためてシナリオを作成してきた。そのシナリオをまとめたものが今回寄贈された『Shakespeare for Student Actors』。全35巻は、同大図書館内特別展示スペースで、7月4日㈫から9月21日㈭までシェイクスピアに関する貴重書籍と併せて展示された後、図書館で閲覧できるようになる。

今回行われる寄贈記念イベントでは、ギャビン・バントック名誉教授による詩や戯曲の朗読の他、英語劇グループの学生・卒業生による寸劇を行う。

図書館館長の黒須里美教授は、「本学図書館は、和書・洋書・中国書を含むシェイクスピア関連の図書 998 冊を所蔵しています。今回の寄贈によって蔵書の価値は一層高まることでしょう。現在図書館は、卒業生の皆様、一般の皆様にもご利用いただけます。ぜひ足を運んでいただき、これらの貴重な図書の魅力に触れていただければ幸いです」とコメントしている。