東北大学と沖電気工業㈱(OKI)は、光インターネットサービスで採用されるパッシブ光ネットワーク(PON)システムを効率よく運用するため、必要な通信量を人工知能(AI)で予測して効率よく資源を割り当てる「仮想化資源制御技術」を開発した。総トラフィック量をAIで予測し、オープンソースソフトウェアベースの仮想PONで自律的な成長資源の増減切り替え実験に成功したのは、世界初となる。
両者は「この技術の効果を消費電力に置き換えた場合、既存方式と比べて20%以上の削減が期待できる」と説明。「既存のPONで使用される通信局側の光信号送受信装置(OLT)の消費電力は、ポートあたり年間約8.8キロワットアワーとされており、新たな技術の活用によって年間約1.8キロワットアワー以上の削減ができる」としている。