大阪大学の永妻忠夫教授らとJFE商事エレクトロニクス㈱の共同研究グループは7日、ドローン搭載用ミリ波帯超広帯域レーダーの小型軽量化と高速化に成功したと発表。このレーダーを用いることで、建造物外壁の内部欠陥を非接触で直接可視化することが可能となった。
研究グループは、これまでドローン搭載のための超広帯域ミリ波レーダー技術の開発を推進してきた。今回、ミリ波レーダーの重量を軽量化して測定時間をこれまでよりも短くすることに成功。内部欠陥の検出を高感度で行ったり、精密な測定をしたりすることが可能になったという。
両者は「高性能レーダー技術とドローンとの融合により、点検作業の経済性や効率性、安全性が高められるだけでなく肉眼では見えなかったリスクの可視化が可能になる」とコメントしている。