静岡大学のルグランジュリアン助教ら3機関の研究グループは、国内最大の恐竜全身骨格である通称「カムイサウルス・ジャポニクス(むかわ竜)」の化石が発見された周囲の地層から、日本初産出の被子植物花粉を含む多くの花粉や胞子の化石を掘り出した。むかわ竜が白亜紀最末期に生息したことが支持されている。
研究グループは、北海道のむかわ町で産出していた被子植物について、花粉化石から地質時代を決定する研究の再検討を実施。すると、むかわ竜が出ていた地層から白亜紀最末期のマーストリヒチアン期の花粉化石が多産した。
その一方、そのひとつ前の時代であるカンパニアン期に絶滅した花粉化石は発見されておらず、むかわ竜が同期に生息した可能性が高まっている。