東京⼯業⼤学の増井周造特別研究員らの研究チームは7日、「ポストアレイデバイス」と呼ばれるマイクロ流体デバイス中での液滴分裂の物理的な特性を明らかにした。
ポストアレイデバイスは⽬詰まりに強く、準単分散な液滴を⼤量に⽣成できることがすでに知られている。だが、そうした液滴分裂の物理特性やデバイスデザインの与える影響については、詳細な研究がほとんど⾏われていなかった。
研究ではシースフロー型ポストアレイデバイスを⽤いて、さまざまな流量条件やポスト形状で⽣成される液滴を解析。その結果、液滴直径が⼀定の⽴体障害モードと液滴直径が有効キャピラリー数のべき乗に従うせん断モードという2つの分裂モードが存在することを明らかにしている。
研究グループは「研究成果により、イクロ流体デバイスを使⽤した液滴⽣成のハイスループット化がさらに進むことで、産業や⽣物学、化学といった分野での応⽤が加速されることが期待される」としている。