東北大学など3機関から構成される天野香菜客員研究者らの研究グループは7日、小惑星探査機はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」から回収した試料を地球大気と反応させないように工夫して反射スペクトルを測定したと発表した。
リュウグウ試料、リュウグウと同種の小惑星から飛来した隕石および隕石を実験的に加熱したものを比較、隕石が地球大気の水や酸素と反応したことでその反射スペクトルが宇宙にあった状態よりも明るく変化したことを示した。
研究グループは「この成果を踏まえ、隕石の地上での変質によって反射スペクトルがどのように変化しうるかを考慮することで、観測によって小惑星の構成物質を特定する精度の向上が期待される」としている。