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緊急受診の減少や医療費増加の抑制など 岡山大研究Gが特養の診療看護師配置による経済的効果証明

岡山大学の原田奈穂子教授の研究グループは、慶應義塾大学などと共同で、2019年10 月~22年9月までの期間、宮城県の特別養護老人ホーム(特養)で後方視調査を実施。診療看護師(NP)を配置することで、緊急受診の減少や医療資源の適正利用、医療費増加の抑制等改善が認められたとしている。

NPとは医学の知識と初期医療に関する実践を修了した看護師をさす。研究によれば、NPの配置により緊急受診の減少、医療資源の適正利用への寄与、医療費増加の抑制に効果があることが認められたという。

研究グループはNP配置の経済効果と役割の評価は、「今後の高齢者施設におけるケアの方向性を示し、政策策定や介護施設運営において大きな影響を与えることが期待される」としている。