情報通信研究機構(N I C T)を中心とした国際共同研究グループは、現在市中に敷設されているものと同じ、既存の光ファイバで世界最大の伝送容量となる毎秒301テラビットの伝送実験に成功して世界記録を更新した。
既存の光ファイバでは未使用であった新しい波長領域を開拓するために光増幅器と光強度調整器を新たに開発。多数の波長を利用可能にすることで記録更新を達成した。今回開発した技術は、通信需要が高まる将来において、光通信インフラの通信容量拡大に大きく貢献する可能性があるという。
研究グループは今後について「光ファイバ伝送システムの更なる伝送能力の向上を目指し、波長領域の拡張を目指す」としている。