東京大学の成田憲保教授らを含む国際共同研究チームは、太陽系から約100光年離れた恒星「HD110067」の周りで六つのトランジット惑星を発見した。待機獲得過程などの発見につながる可能性もある。英国科学誌「ネイチャー」に掲載される予定。
六つの惑星は全て隣り合う惑星の公転周期が2:3や3:4という簡単な整数比となっており、惑星が原子惑星系円盤の中でどのように形成して移動してきたかを考える手がかりとなる。
今後、これら惑星の大気の観測が行われれば、大気獲得過程や恒星からの光が惑星大気の散逸や化学進化に与える影響の理解につながると期待されている。
研究グループは「この6つ子の惑星は今後惑星大気の絶好のターゲットとなり、尺数関係にある惑星が原子惑星系円盤の中でどのように大気を獲得したかや惑星大気の散逸や化学進化にどのような影響を与えたかが調べられる」としている。