慈恵大学と㈱島津製作所は、今年6月から10月に共同で〝骨の健康〟関連の概念実証を実施した。実証を基に島津製作所は来春から骨の健康関連の新事業を開始することとしている。「骨密度測定装置」など四つのプロジェクトに加え、健康増進プラットフォーム『サポフル』を提供する予定。
実証では慈恵大病院新橋健診センターで人間ドックと骨ドックを受診した12人について、人間ドックに加えて「骨密度測定」や「血液検査」などの健診結果に基づいて健診センターの保健師が対面指導を行った。さらに、整形外科医が受診者向けの「アドバイスレポート」を作成。
慈恵大と島津製作所の両者は一連の検査の流れや、スタッフの業務負荷などを確認して、仕組みを運用できることを実証した。
慈恵大と島津製作所は2021年12月に5カ年の包括連携協定を締結。分析計測機器や画像診断装置等に関連するニーズ探索、検査技術の共同開発などに取り組んでいる。今回の実証はこの取り組みの一環で行うもの。