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新動作原理「プラズモン」、テラヘルツ波の検出感度を1桁以上高める 東北大と理研研究Gが発見

東北大学と理化学研究所(理研)研究グループは、インジウムリン系高電子移動度トランジスタ・ベースのテラヘルツ波検出素子において、プラズモン流体非線形整流効果に加えてゲート・チャネル間ダイオード電流非線形性を重ねた新たな検出原理「プラズモニック3次元整流効果」が発現することを発見。それによって従来性能を1桁以上上回る電流検出感度を得ることに成功した。

研究グループは「回得られたテラヘルツ検出感度特性は、6G&7Gクラスの次世代超高速テラヘルツ無線システムの受信機に求められる100メートル程度の伝送に十分な室温動作可能のテラヘルツ検出素子を実現できるレベルにある」とコメント。

3次元整流効果を活用したプラズモニック検出素子にはさらに性能改善の余地があり、今後さらに性能向上を進めていけば、次世代超高速無線通信6G&7Gの伝送距離をキロメートルレベルに延長することも十分に期待される」としている。