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新種のクラゲ「セキジュウジクラゲ」 JAMSTECが小笠原諸島で発見

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は20日、新種のクラゲ「セキジュウジクラゲ」を小笠原諸島の須美寿カルデラで発見したと発表した。2002年にも確認していたが、奇形の可能性もあることから認定されてこなかった。今回2匹目を捕まえたことから、新種と判断された。

セキジュウジクラゲは胃が真っ赤で真上から見た場合は、十字架の形に似ることから命名された。クラゲ類とは異なる特徴があることから新亜科に分類されている。

2002年にも小笠原諸島を無人探査機で潜航調査を行った際に、採集していたが、その1匹を捕まえてから再び出会うことがなかった。突然変異や被食歴による奇形もありえるため、新種認定を先送りしていたが20年の調査で再び捕獲することに成功したという。

JAMSTECは「遺伝子資源としての本種が須美寿カルデラでしか発見されていないことを考慮すると、さらなる調査研究が必要である」としている。

新種新属新亜科のクラゲ「セキジュウジクラゲ」(採取後に船上水槽で撮影)