中部大学の町田千代子特定教授らは14日、核小体の周縁部が植物の平たく左右相称な葉の形成に重要な役割を担うことを突き止めたと発表した。
たんぱく質AS2は、葉の発生初期に核小体の周縁部にかたまり状に2個のかたまり「AS2ボディ」として存在し平たい葉を形づくる鍵因子としてはたらく。
研究では葉の正常な成長にはAS2ボディが核小体の周縁部に存在することが重要であるとした。植物の変異体において、AS2ボディが核小体の内部に散在していたためだ。
核小体周縁部はAS2ボディが存在するための足場となり、AS2は標的遺伝子を核小体の周縁部にリクルートする。これにより、葉の発生過程において標的遺伝子の発現抑制を維持し続けることができるのではないかと考えられている。