文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
カエルの鳴き声をAIで自動判別 繁殖活動のモニタリングに用いる手法を開発(京大研究G)

京都大学博士課程の木村楓氏らの研究グループは17日、AI技術を用いてカエルの鳴き声を自動で判別して繁殖活動のモニタリングに用いる手法を開発した。

鳴き声を学習させたAIは調査地に現れた5種類のカエルうぃ90%以上の高精度で判別した。また、調査地でほぼ毎日カエルを数えたところ、鳴き声の活発さを表す指標が高い日ほど出現個体数が多いことが確認されている。

だが、個体数が少ない種では検出が難しくなることや鳴き声の活発さが産卵状態と必ずしも相関しないなどといった課題も見つかっている。

木村氏は「研究のポイントは100日以上夜の田んぼをカエルを数えながら歩く地道な調査を実施したころにより、録音データと野外の生物の活動を結びつけることができたこと」と強調。「AIを研究助手として活用することで、これまで個人では不可能だったほどたくさんの野外観察ができることを楽しみにしている」とコメントした。