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毛ガニの雌雄がAIで明らカニ!? 東京理大などの研究Gが実証 漁業の効率化に貢献

東京理科大学の佐竹信一教授らと神奈川大学の共同研究グループは14日、毛ガニのオスとメスの判定について深層学習を用いて甲羅から明らかにした。カニの性器を確認することなく判断ができるため、カニ漁業の効率化に貢献しそうだ。

毛ガニは高級食材として知られており、北海道ではオスが甲長8センチメートル以上の固体しか獲ることができない。メスは研究目的で特殊な申請をした場合のみ、捕獲が可能となっている。漁船が捕獲する上で雌雄のスピード感のある判別は大切なポイントだ。

研究ではAIを使ってオスとメス60匹ずつの画像から雌雄を判別。アルゴリズム「AlexNet」「VCG-16」「ResNet-50」で行ったところ、VCG-16が最も高い正解率となった。判断根拠としてオスは腹側の性器と甲羅側の下部で、メスは甲羅側の上部が理由となっていた。これは、目視検査よりも正確な結果だという。

研究チームは「成果である深層学習のアルゴリズムを基に他種のカニにも適用でき、カニの雌雄判別の効率的な方法の確立に貢献できる」としている。