㈱LIXILは、近畿大学の藤田浩司准教授と共同で、「住宅内温熱環境と居住者の健康に関する研究」の論文を発表した。窓の断熱改修をすることによって、4人家族の場合に約73万円の経済効果を指摘している。
LIXILと近畿大は約2万4000人を対象とした転居前後の健康変化に関する調査結果を用い、住宅内温度が要因になる心疾患や脳血管疾患、高血圧など10疾患について、温度と医療費の関係をグラフ化して室温から医療費を推定する式を作成した。
推定式を使って、窓を断熱改修した際の住宅内温度シミュレーション結果から、医療費と暖房費を算出した。50歳夫婦と18、15歳の4人家族を想定して窓改修前後における20年30年の医療費と暖冷房費の削減額を推計している。
推測によると窓改修により、30年間でのエアコン費用は約73万円削減され、医療費はおよそ25万円減っている。1.34倍の経済的効果が見込まれる結果を示している。