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NTTが新たな商用サービスを来春提供開始 独自の大規模言語モデル「tsuzumi」用いて

日本電信電話㈱(本社:東京都千代田区、NTT)は、大規模言語モデル(LLM)の普及に伴い課題となっている電力やコスト増加などの課題解決に向け、軽量でありながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つ大規模言語モデル「tsuzumi」を活用し、NTTグループ発の商用サービスを、来年3月に提供開始する。

ここ数年、ChatGPT をはじめとする大規模言語モデル(LLM)に大きな注目が集まっている。これらは膨大な知識をモデル内に有することで高い言語処理性能を示す一方、学習に要するエネルギーは原発1基1時間分の電力量が必要(GTP-3のケース)ともいわれている。

また、運用には大規模なGPUクラスタを必要とし、さまざまな業界に特化するためのチューニングや推論にかかるコストが膨大であることから、サステナビリティや企業が学習環境を準備するための経済的負担面での課題が指摘されている。

こうした課題を踏まえ、NTTでは、研究所が保有する40年以上に及ぶ自然言語処理研究の蓄積、世界トップレベルのAI分野の研究力を活かし、軽量でありながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つ大規模言語モデル「tsuzumi」を活用。NTTグループ発の商用サービスを来春開始する。

提供開始に向けて、すでに10月から先行して、メディカル分野の京都大学医学部附属病院やコンタクトセンタ分野の東京海上日動火災保険㈱などのパートナーとトライアルをスタートしている。

「tsuzumi」の特長は、①軽量なLLM、②日本語と英語に対応-することなどがある。特に日本語と英語への対応では、日本語と英語に対応しており、特に日本語処理性能については長年の研究で得た知見を活かすことで、高い性能を具備している。

生成 AI 向けのベンチマークである Rakudaでは GPT-3.5や国産トップの LLM群を上回ることを確認。英語でも、世界トップクラスと同程度の性能を実現しており、多言語にも今後対応することとしている。