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「はたらくウエルビーイング」NTTとパーソルが共同実験開始 身体性コミュ技術を活用し、「オフィス・リモート」に留まらない新たな働き方検討

日本電信電話㈱(NTT)とパーソルホールディングス㈱は、ハイブリッドワーク時代で従業員一人ひとりが自分らしい働き方を実現していくために、はたらくことを通して、その人自身が感じる幸せや満足感、すなわち〝はたらく Well‐being〟に関する共同実験を開始した。

共同実験では、NTTの遠隔でも触れる感覚を通して感情を伝えあう身体性コミュニケーション技術と互いの価値観を大切にしたチームを作ることができるWell‐being価値観共有技術と、パーソルの総合人材サービスでの人事・人材開発の知見やアセスメントスキルを持ち寄る。

共感や信頼を育むチームビルディングプログラムの開発や人事・人材開発視点からの評価、従来のオフィス勤務とリモートワークという二択にとどまらない新しいはたらき方の検討を行い、図のようにハイブリッドワーク時代の〝はたらくWell‐being〟の実現に取り組む。

✍なぜこの研究を行うの?

2019年末からの新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけに、多くの企業でリモートワークが導入された。5類感染症への移行後も、リモートワークは一定の割合で継続され、働く環境のハイブリッド化が進んでいる。

一方で、リモートワーク環境下では、同僚との人間関係の質やコミュニケーションの量が変化し、従業員のWell‐beingが損なわれてしまう可能性も指摘されている。

そこで、その負の側面を減らしつつ、対面コミュニケーションの柔軟さや親密さとリモートワークの利便性を両立させた新しいコミュニケーションのあり方を検討すること、さらに、それらを適切に組み合わせて、はたらく人それぞれにあったWell‐beingを実現することが求められている。

✍どんな取組を進めるの?

共同実験では、NTTとパーソルがリソースを持ち寄り、ハイブリッドワークで、共感や信頼を育むチームビルディングプログラム(例えば、新入社員向けオンボーディングプログラム)の開発や、対面か遠隔かの二択にとどまらない新しいはたらき方の実施と評価を行う。

図2は、Well‐beingの要因の書かれたカード「わたしたちのウェルビーイングカード」をメタバース空間内に用意し、そこで互いのWell‐beingの価値観を共有する体験のイメージ。

さらに、振動等を触覚を通じて提示する身体性コミュニケーション技術と組み合わせることで、遠隔にいても、相手の存在を感じながら、自由にコミュニケーションができる対面とも遠隔とも異なる新しいコミュニケーション環境が実現される。

図3は、自身や相手の心臓の鼓動を、手の上の触感として感じられるツール(図3‐A)、触覚素材とその素材の感覚が想起させる性格傾向の関係性を名刺サイズの台紙で表現する触感を通じた自己紹介(図3-B)、Well‐beingの要因が書かれたカード(図3-C)を利用してチームビルディングのワークショップを行うイメージ。

対面で会って話をするだけでなく、普段感じられないその人の生きているという生々しい感覚を感じたり、その人の性格という見えないものを実感する体験が可能になるという。

図2や図3で示したイメージにあるように、リモートや対面での新しい体験を実現するとともに、これらを組み合わせて、はたらく人それぞれにあったWell‐beingを実現する新しいはたらき方を検討する。共同実験内で各社が持ち寄るリソースと役割は表1のとおり。

✍これから何をするの?

今後は、身体性コミュニケーション技術やWell‐being価値観共有技術を利用した共感や信頼を育むチームビルディングプログラムを開発。新入社員向けオンボーディングプログラムといった場で実践し、人事・人材開発視点からの評価を行う。また、オフィス勤務かリモートワークかの二択にとどまらない新しい環境を、ワーケーションといった制度と組み合わせ、一人ひとりが自らのWell‐beingに合わせた形でいきいきと、豊かなつながりの中ではたらくことのできる、〝はたらくWell‐being〟の実現を目指す。