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「酸化ストレス」とは何か 川崎医科大特任教授らが慢性腎臓病との関連総説論文を発表

川崎医科大学の岸誠司特任教授らの研究グループは10月31日、酸化ストレスと慢性腎臓病(CKD)研究について概説した総説論文を発表した。酸化ストレスをターゲットとした腎臓病研究と治療に対する取り組みの最先端を知ることができるという。

総説論文では、これまでの研究実績を背景に生体内における酸化ストレス及ぶ活性酸素種(ROS)とは何かについて説明し、酸化ストレスとCKDに対するこれまでの重要な研究成果を概説している。

また柏原直樹特任教授が中心となり研究を進めてきたROS増加及び鏡像的な一酸化酸素シグナルの減弱が腎臓病の発症進展に主要な役割を果たすことについて考察した。さらに現在実施されている酸化ストレスを標的とした臨床試験についても概説している。

研究グループは「本論文により、CKDにおける酸化ストレスの関与の重要性や酸化ストレスをターゲットとした治療法開発に対する理解が深まり、今後さらなる研究の発展につながることが期待される」としている。