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「どの細胞がどの自己疾患に関わるのか」過去最大規模の免疫フェノタイプ解析で自己免疫疾患の患者を層別化分析(阪大)

大阪大学などの岡田随象教授らの研究グループは26日、約1000人の自己免疫疾患の患者を対象に46種の免疫細胞の状態を調べる免疫フェノタイプ解析を実施したと発表した。これは11種類の自己免疫疾患が対象となり、過去最大規模となっている。

得られた免疫フェノタイプ情報を自己免疫疾患同士もしくは免疫細胞同士で比較して、似通った免疫フェノタイプを有する疾患群や共通した免疫動態がある免疫細胞群が構成するネットワークを明らかにした。「どの免疫細胞がどの自己免疫疾患の発症に関わっているのか」という謎に答える成果だという。

研究グループは「いまだ分かっていない点の多い自己免疫疾患のさらなる病態解明や個人の病態に最適な医療を提供する個別化医療の社会実装につながる」と話している。