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鳥の目力は相手次第 北大の研究Gがアイリング調査

北海道大学の相馬雅代らの研究グループは、文鳥の目がつがいと関係をはぐくむ際に、派手になっていくことを発見した。目の周りにある色のついた部分(アイリング)はつがい相手に繁殖が可能であるというサインである可能性が考察されている。「鳥の目力は相手次第で変わる」という。

文鳥のアイリングは、繁殖できる状態になると赤く太くなると通説では言われている。だが、そうではない可能性もあり、研究では飼育固体を対象に観察を行った。

研究グループは、文鳥を好みの異性個体と一緒にしてつがい形成させるか、そうでない相手と一緒にしておくか、単独でいるかでアイリングの大きさが変化するかを調査。1週間に1回ずつ顔写真を撮り、アイリングの面積を測定した。

その結果、文鳥はつがいを形成したときだけアイリングが少しずつ増大していくことが分かった。オスとメスを比較すると、オスがやや太くなった。これらを踏まえて、研究グループは繁殖可能であるということを相手に伝える信号としてアイリングが進化してきた可能性があると考察している。

相馬准教授は「鳥のメモとの特徴や顔模様は驚くほど多彩。これらがなぜどのように進化いてきたか。この研究をきっかけに理解が進むかもしれない」とコメントしている。