信州大学の佐野航季助教らや理化学研究所などのグループは23日、無機ナノシートが水中で周期的に配列した機能性液体に対して、磁場中で「温度グラジエント」を与えることでナノシートの配列を制御でき、色が重ね合わさった複雑な構造色を実現可能であることを見いだしたと発表した。
研究では、無機ナノシートが水中で周期的に配列した機能性液体に磁場中で温度グラジエントを与えたところ、単色だった構造色が2つの色が重ね合わさった複雑な構造色に変化することを発見した。また、この機能性液体を温度グラジエントおよび均一温度で処理することで構造色を可逆的に変化させることにも成功している。
研究グループは「構造色を自在にデザインするための新たな指針となり、次世代色材の創成に繋がることが期待できる」としている。