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リサイクル「黄燐」製造に向け 東北大×住友商事が共同研究契約を締結

東北大学は23日に、半導体原料である「黄燐(おうりん)」の新たな製造技術確立及び国内での商業生産に向けて住友商事と共同研究契約を締結した。東北大と住友商事は2020年代後半の国内生産開始を計画している。

黄燐は半導体上の薄膜を加工する工程で使用される薬液の原料であり、極めて高い純度が必要となるため、代替が困難な物質だ。生産国が限られており、日本は国内需要の全てを輸入に依存している。

東北大学の石原真吾特任准教授らは回収したリン酸を原料に黄燐を製造する研究を行っている。東北大学および住友商事は複数回の実証実験を通じ、製造技術の確立および商業プラントの開発を行う。2020年代後半の国内製造商業生産開始を計画しており、将来的には国内需要のおよそ3割を担うことを目標としている。