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アトピーや喘息治療薬開発に期待 京都大の研究GがヒスタミンH4受容体の立体構造を解明

京都大学の林到炫助教らの研究グループは、共同研究によりヒスタミンH4受容体(H4R)の立体構造をクライオ電子顕微鏡法(Cryo-EM)で解明した。この研究成果は20日、国際学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ」にオンライン掲載された。慢性アレルギー疾患にかかわるヒスタミン受容体の構造を明らかにしたもので、新規アトピー性皮膚炎や喘息治療薬の開発への貢献が期待される。

研究により、今まで未知であったH4Rの立体構造が明らかになった。薬理学的特徴が異なる2種類の作動薬(ヒスタミン、イメチット)の結合構造をそれぞれ決定することで、H4Rが持つ特異的なリガンド認識機構を解明している。

特にイメチットの結合によるPhe344の構造変化は、新たな空洞「Aromatic slot」を形成してサブタイプ選択性に重要な役割を果たしていることが判明した。

これらの結果は、ヒスタミン受容体のサブタイプ選択性の分子的基盤を洞察し、H4Rを標的とする薬剤の合理的なデザインに貢献できることが期待されている。