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パナソニック×中央大 ロボハンド制御技術の研究成果をIEEEで発表

パナソニックコネクト㈱と中央大学の梅田和昇教授らの研究チームは、10月1日~5日に米国ミシガン州で開催された電気・情報工学分野で世界最大規模の学術研究団体「IEEE」におけるイベントで、ロボットハンド制御技術に関する共同研究の成果を発表した。商品陳列などでの利用が期待されている。

近年、ロボットハンドで持った対象物の位置や姿勢をハンド内で変更する動作が注目されている。だが、特に姿勢変更で対象物の姿勢などによってはつかみ続けることができず落下させてしまうという課題があった。

その原因として、急な幅変化が起こると手の制御が追い付かなくなること、フィードバック制御による遅延と分析。ステレオカメラと目標回転量を考慮した手法を開発して、大きい体長物を落下させる割合が14.5ポイント、小さい対象物が6.4ポイント改善された。

研究チームは「小売店舗などの流通現場においても、商品陳列などの物を決まった姿勢で並べる作業への応用が見込まれる」とコメントしている。