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緑色蛍光たんぱく質を改変して赤色に 阪大研究チームが世界初成功

大阪大学の今田勝己教授らの研究チームは19日、緑色蛍光たんぱく質(GFP)を改変して赤色蛍光たんぱく質(RFP)を人工的に作り出すことに世界で初めて成功したと発表した。医学、生物学の発展に大きく寄与しそうだ。

蛍光たんぱく質は、現代の生物、医学研究でかくことのできないツール。生体内の情報を生きたまま得るためのマーカーなどに使われている。これまで臓器などの長時間の観察に必要な蛍光たんぱく質は天然RFPから作った明るさが不十分なものしかなかった。

研究グループはアザミサンゴのGFPに着目。その35カ所アミノ酸残基を天然RFPのアミノ酸に変えたものを試験管内で、進化させることで赤い光を600メートル以上発する蛍光たんぱく質では最大級の量子効率を持つRFPに作り変えることに成功している。

今田教授は「今回の共同研究の成果は大きなブレイクスルーだ。赤色発色団ができるメカニズムの解明にも道が開けている。近いうちに、生体深部のイメージングを可能にしたい」とコメントしている。