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チョウ化石では最新の時代 日本初350万年前の新種のチョウの化石を発見(鹿児島大)

鹿児島大学の坂巻祥孝教授と慶應義塾幼稚舎の相場博明教諭、高橋唯教諭は、タテハチョウ科ミスジチョウ属のチョウの化石を新種として報告した。日本から新種のチョウ化石が報告されたのは初めて。化石が産出した地層は、約350万年前の群馬県上部鮮新統本宿層群馬居沢層で、古くから多くの植物化石と昆虫化石が産出することが知られている場所だ。

昆虫化石の中でも、チョウの化石は極めて珍しい。化石となるためには水中に沈む必要があるが、チョウは体が軽く、羽に鱗粉(りんぷん)があり浮きやすいからである。世界で見ても、これまで報告されたチョウ化石は80個しかない。2000年以降では2個体のみだ。

今回の化石は鮮新世(およそ533~258万年前)のもの。世界で唯一の命名された同時代のチョウ化石であり、最も新しい時代の絶滅した化石種となる。3人は「翅脈(しみゃく)の形態に一部原始的な脈が残されており、チョウの進化を議論するための貴重な資料となる」と説明している。