筑波大学の征矢英明教授らの研究チームは13日、高揚感を生み出すリズム「グルーヴリズム(GR)」に親和性が高い人は、脳の前頭前野の実行機能と前頭前野背外部(DLPFC)の活性化が、通常の計運動よりも促進されることが分かったと発表した。リズムに乗って軽運動を楽しむと、脳の前頭前野機能が向上するという。
研究チームは18~26歳の健康な男女48人の参加者に、GRに併せた超低温度の有酸素運動を3分間実施。その結果、運動中に「身体がリズムに共鳴している」と感じて「興奮が高まった」という参加者は、前頭前野の実行機能と左DLPFCの活性化が通常の運動時よりも促進されることが分かった。
研究チームは「こうして得られた知見を基に、GRに合わせた運動の効果を検証していくことで、脳機能の向上効果を引き出す豊かな運動条件の一つとして、GRの活用が促進されることを期待する」とコメントしている。