東京大学の松井裕章准教授らの研究グループは13日、クモの脚間接の近くにある細隙器官に似た亀裂の開閉動作を応用した新しい光センターシートを開発したと発表した。
従来の光学的手法は複雑な構造体への適用やリアルタイム計測に課題があった。だが今回の研究によって、酸化物半導体ナノ粒子をコーティングした薄膜表面に生じる微小な亀裂の開閉動作を表面プラズモン共鳴に応用させた光センシング技術を実現した。
研究グループは、「今後はハイパースペクトルカメラの適用により、ひずみ領域の2次元的な可視化計測への発展が期待される」としている。